対応エリア　ー　伊丹市への想い

私は競馬を含めいわゆるギャンブルには興味が無いのですが（単に父が好きだっただけ）、飛行機にはとても興味がありました。

当時は日本航空が元気な時代でしたので、飛行機のパイロットになりたいな、なんて子どもながらに思っていたものです。
そんな飛行機が見に行けるのだから、喜んで父の後ろをついて行きました。

阪急蛍池駅まで電車に乗りそこからリムジンバスで空港まで向かうのですが、その間、父は何か話をするでもなく窓の外を眺めるだけ。
実際に空港についてもデッキで飛行機の発着陸を眺めながらじっとベンチに座っているだけ。
それでも私は楽しかった。なにせ家では怒っている姿しか見た事がないから・・・。

そして、２時間ほど滞在した後、ラウンジで食事をして帰るのが恒例行事になっていました。
私はこのラウンジで食べるカレーライスとクリームソーダが楽しみの一つでもありました。

その食事をしながら父は私にいつもこう質問していました。

「あんなあ、一範よ。なんで勉強しなあかんかわかるか？」
「それは色んなことを知るためや。知るともっと知りたくなってくるもんや。さらに勉強してもっと知りたくなっていくと、結果的にそれが人の役に立つこともあるんや。」
「わしの仕事もそうや。どうやったらおいしいお菓子が出来るんやろうって、勉強していったら皆に喜んでもらえるお菓子が出来たりする。」
「いい点数を取るためとかじゃなくて、『知りたいっ』て気持ちが大事なんやで。」と。

何回も同じことを言われていたので、空で復唱できるほどでした。
数年前にその父も亡くなりましたが、今では父が言う「知りたいっ」という気持ちが人の役に立つこともあるという事がとても理解できます。

父は、勉強の大切さうぃ通じて【大人の世界】を教えようとしたのかもしれません。

その後も受験勉強やクラブ活動で壁に突き当たった時には何度となく飛行機を見に訪れ元気をもらった伊丹空港。

そんな幼少期以降の私を伊丹空港という場所を通じてなんども支えてくれた伊丹市、その伊丹市の皆さまとのご縁を大切にしながら、相続手続きを中心に司法書士業務を通じて恩返しが出来たらと願っています。